新年のごあいさつ
2025年1月8日
東洋機械金属株式会社
代表取締役社長 田畑 禎章
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、弊社事業に対し格別のご支援とご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。
昨年を振り返りますと、ロシアによるウクライナ侵攻が依然として終息の兆しを見せず、世界全体で経済の不安定さが続く中、物価の高止まりや資源・エネルギー供給の不確実性といった課題が顕在化した一年でした。さらに、中国の経済的・軍事的台頭やIT分野での主導権争いを背景に、米中間の覇権争いが激化し、中東での宗教的対立、台湾有事の懸念、韓国の政治的不安定など、日本を取り巻く国際情勢にも大きな影響が及んでおります。
国内においては、政府の経済支援策や観光振興策の効果により、個人消費が緩やかに回復し、特にインバウンド観光客の増加が経済を支える要因となりました。しかし、一方で、長引く円安の影響により輸入原材料や燃料コストが高騰し、家計や企業への負担が増大。景気の先行きは依然として不透明であり、根本的な対策が急務とされる状況です。
こうした環境下、弊社グループでは2024年4月を起点とする「中期経営計画2026」を新たに策定いたしました。その際、改めて自社の存在意義を問い直し、中長期的に目指す未来像としてパーパス(企業の存在意義)とビジョンを掲げました。 パーパスには、お客様の価値体験にイノベーションを起こし続けるという意思を込め、「『成形イノベーション&Customers’ Value Up』で未来を豊かに!世界を笑顔に」を掲げ、ビジョンとして「成形をモット簡単に!」を定めました。これにより、専業メーカーとしての技術力ときめ細かなサービスを活かし、お客様の価値向上に貢献する製品・サービスを提供し続けることで、このパーパスとビジョンの実現を目指してまいります。
また、2025年4月1日より、弊社は社名を「TOYOイノベックス株式会社」に変更し、新たなスタートを切ります。さらに、同年5月16日には創業100周年を迎える節目となります。社員一同、新社名のもと100年企業としての使命を果たすべく、より一層の努力を重ねてまいりますので、今後とも変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。
本年は、巳年の象徴である「再生」と「進化」にふさわしい、明るい未来を切り拓く一年となることを願いながら、皆さまのますますのご発展とご健勝を心よりお祈り申し上げます。