ハイエンドユーザーで求められる精密成形を実現 超精密成形機Si-30-6EPを開発
2014年10月22日
東洋機械金属株式会社(兵庫県明石市 社長 十亀 和則)は、主力製品である電動サーボ射出成形機のSi-6シリーズをベースに、精密成形を実現する「Si-30-6EP」を開発した。
今回開発したのは、スマートフォン用カメラレンズに代表される微細光学部品やコネクタなど、益々小型・高精度化が求められる微細電子部品分野において、定評ある計量・射出性能に加え、より精密でより安定した成形を実現する、高精度型締機構と高剛性フレームを備えた射出成形機である。
Si-30-6EP の特長
- (1)高精度型締機構
プラテン直進性・平行度維持、金型挙動の安定化を向上するために高剛性直進ガイドを採用。さらにタイバーガイドレス、平行度調整機構 "Parallelizer(※1)" と合わせ、金型の芯ずれ量を低減する。 - (2)高剛性フレーム構造 "RASMA(※2)" を採用
電動サーボ射出成形機の歴史とともに進化してきた高剛性フレーム "RASMA"
特に型締部の剛性を強化することにより、プラテン平行度や型開閉時の金型直進性など、機械精度の長期間維持に効果を発揮する。 - (3)金型取付板温調(※3)
金型から成形機側へ伝わる熱を遮断し、熱による機械精度の変化を防止する。 - (4)幅広い射出装置バリエーション
小型精密電子部品に対応するために、光学レンズ仕様の B55D、高速高応答の BH150D に加え、新たに最大射出速度 500mm/s (3.0G)の B75D を新設した。
その他「SYSTEM 600」「Vクランプ」「ダブルタッチ機構」等の装備は Si-6 小型シリーズ と共通である。
10月28日から幕張メッセにて開催される IPF Japan 2014 に、レンズ仕様機を出展し成形実演を行う。
また、これをもって販売を開始し、2015年に200台の出荷を見込む。
IPFへのその他の出展機についてはこちらから >> IPF Japan 2014 出展のご案内
※1 Parallelizer : パラレライザー
金型取付状態でも、平行度を高精度、かつ短時間で調整可能な装置(PAT. PEND.)レンズ仕様に採用
※2 RASMA(Rigid And Strong Machine Frame.) : ラズマ
平行度の維持、応力の分散、機械振動の低減、軽量化と剛性化を同時に実現したTOYO独自のフレーム
※3 レンズ仕様に採用
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