「高速加速度100G」「増圧多段機能」を搭載
高度な鋳造条件が設定可能な
TOYO最新電動ダイカストマシン『Ds-EX2 シリーズ』
2023年6月5日
東洋機械金属株式会社(本社:兵庫県明石市 社長:田畑禎章 以下「同社」という)は、主力製品のうち、TOYO独自技術で展開する「電動ダイカストマシン」において、新シリーズ「Ds-EX2」を開発、6月1 日より受注を開始する。
Ds-EX2シリーズは、当社現行電動ダイカストマシンであるDs-EXシリーズの後継機にあたり、環境に配慮した「省エネルギー」性能に加えて、高速加速度「100G」を可能にしたハイスペック機である。
今回ラインアップしたのは、型締力125トンのDs-125EX2、型締力250トンのDs-250EX2、型締力350トンのDs-350EX2、型締力500トンのDs-500EX2の4機種。
Ds-EX2の主な新機能は以下の通り(※1)
■射出性能の強化
射出ユニットに、同社独自技術である「THRV System」(※2)を搭載。高速加速度100Gの達成
で、高速射出による短時間での充填が可能となり、湯ジワや内部に介在する鋳巣を大幅に低減でき
る。
増圧ユニットは、電動駆動化により多段階での鋳造圧力設定が可能。鋳造品の凝固状態に合わせ
た昇圧により、今までにない新しい射出条件を実現。
また、電動ユニットの軽量化・制御方法の最適化により、同社350トン電動機との比較では昇圧性
能を20%向上。
■省エネルギー
油圧ポンプをサーボモーターで駆動させるポンプ回転制御を搭載。各動作に必要な吐出量を精密
にコントロールして駆動させることで消費電力を低減可能。また、射出ユニットのみが油圧駆動であ
るため、油圧機と比べて少ない作動油量で動作可能。
同社350トン油圧機との比較では、CO2排出量は約37%、作動油量は約34%の削減が見込ま
れ、カーボンニュートラルに貢献。
■省スペース
増圧ユニットを竪方向に配置することで省スペース化を実現。同社油圧機であるBD-350V7EXよ
り250mm、同社電動機Ds-350EXより539mm、機械全長が短縮可能。
また、制御部品をフレーム内に収納することで別置き制御盤が不要となり、工場レイアウトの自由度
アップと有効面積を増加可能。
■制御「SYSTEM 700EX」
同社、油圧ダイカストマシンで実績のある制御システム「SYSTEM700EX」を搭載。
「視認性」「操作性」「メンテナンス性」「利便性」を向上。
※1 機種により一部仕様が異なります。
※2 射出高速加速を可能とするシステムで、TOYO High Response Valve System の略称