多用途多目的射出成形機
電動サーボ射出成形機 Si-7シリーズ
2023年11月22日
東洋機械金属株式会社(本社:兵庫県明石市、社長:田畑 禎章。以下「同社」という。)は、主力製品である電動サーボ射出成形機のモデルチェンジを施し、「Si-7」シリーズとして11月より受注を開始する。
今回発表する「Si-7シリーズ」は、同社主力製品としてグローバル市場に展開しているシリーズでは10年ぶりのフルモデルチェンジを施したものである。成形の要である可塑化の安定性を向上させた射出装置、基本性能を磨き上げた型締装置、最新のIoT技術を盛り込み進化した制御装置を搭載した多用途多目的射出成形機である。
■射出装置
ガス発生抑制効果で好評の「SAGスクリュー」の思想を受け継ぎ、より汎用樹脂に対応させた「S
-HINスクリュー」を標準搭載した。加熱シリンダ周りの改良に加え、樹脂への負荷低減による可
塑化の安定と、ガス起因に代表される不良低減に効果を発揮する。
■型締装置
デーライト拡大により、段取りの自動化やより大きい金型に対応する。さらにリニアガイド装備で、
従来の1.6倍の金型重量に対応する。また、標準装備した型締力センサによる成形中の型締力モニ
タや、適性型締力への自動補正機能により、金型や成形機への過負荷や不良発生防止に役立つ。
■制御装置
SYSTEM800SEは、「視認性」「機能性」「メンテナンス性」「利便性」をブラッシュアップ。ハイサ
イクル成形、薄肉成形、長繊維樹脂成形など、成形に合わせた適切な設定を切り替えることができ
る、各種成形用ドライブモードを搭載した。
その他、省エネ化に貢献する電源回生ユニット(オプション)、射出成形機の安全要求事項に関する国際規格 ISO 20430:2020(対応規格JIS B 6711:2021)への対応などで環境・安全性にも配慮、基本性能向上や対応制御システムの搭載により、「多用途多目的成形を一台の成形機で」を目指したものである。